🌳この1年をネタに…「“回転寿司”のイメージワーク」🌳
今回のイベントでは、3つのワークを通して「今ここにいる自分」との対話を深め、新年度の準備をしていただきました。
2つ目に行ったのが、ちょっとユニークなワーク、「フォーカシング・こころの整理」です。
今回は、心に浮かんでくるさまざまな出来事を、なんと“回転寿司”にたとえて味わってみるという、ちょっと遊び心のあるアプローチで進めました。
これまでの出来事、人との関係、印象に残っている体験——それらを「もし回転寿司のお店にあるものに譬えるとしたら?」
と問いかけることで、私たちの内側の感覚を柔らかく、自由に表現してもらいました。
普段、出来事を言葉で説明することはあっても、「それってネギトロみたいだったな」と感じることは、あまりないかもしれません。
けれども、今回のように自分の感覚を頼りに、違った角度から捉え直してみると、自分でも気づいていなかった本音や心の動きが、ふっと現れてくることがあります。
このワークを実施して印象的だったことは・・・
「食べたくないネタは、無理に取らなくてもいい」という思いから、「ああ、これはいま無理に選ばなくてもいいんだ」と、自然に距離を取れるようになる——そんな気づきを得られた方が複数いました。
また、ある出来事に対して、「あの時は嫌だったけど、今なら“ちょっと味わってみたい”と思えるかも」と、気持ちの変化を感じられた方もいたり、
ワークからの気づきから、自分自身の変化や成長をふと実感されたという、喜びの声もいただきました。
最後の作業として、「いま、自分が“食べたい”と思うものは何だろう?」と問いかけるステップでは、
自然と視線が未来へと向かい、「これからの自分に必要なもの」が心に浮かんでこられたというコメントや、この後のお仕事に向かう「意欲につながった」というご感想もいただきました。
このワークは、アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)などでも使われる「回転寿司」のイメージを、フォーカシング的な視点から、YourTreeでアレンジしたオリジナルです。
「こころの整理」といっても、棚卸しのようにきっちり項目を並べるわけではなく、自分の内側の感覚、ユーモア、創造力を味方にして少し遠くから眺めてみる、気軽で自由なアプローチ。
楽しみながら、自分の内側の変化や大切にしていきたいことに気づいたり、エネルギーが湧いてきた方もおられたようで、主催者として嬉しく感じました。
一方で、「もっとじっくりと自己理解を深めてみたい」という声も届いていました。
もう一歩深い探求に向かえるような別バージョンも、これから形にしていきたいと思っています。
さて、次回の記事では、最後に行った「フォーカシング・夢ワーク」の振り返りをお届けします。どうぞご期待ください。
※写真は、Anali MatheusによるPixabayからのフリー画像