「かんがえるカエルくん」がいました🌳
仕事帰りに買ったサニーレタスの葉をむいていたら、中に小さなカエルが収まっていました。
「ええっつ!?」と声を上げ、アタフタしている私とは対照的に、
小さなカエルは、静かにジーっとこちらを見つめていました。
その姿は、まるで・・・絵本の「かんがえるカエルくん」に登場するカエルくんのようでした。
この絵本は、以前、私が相談員をしていた「東京都教育相談センター」で、
お世話になっていた臨床心理士の方のご親戚によって描かれた作品。
「自分について」を考えて悩んでいるカエルと、友達のネズミくんとの対話が続きます。
「ぼくは・・・ネズミくんがいるから、きみになれる。・・・ぼくが、ぼくだけなら、きみにはなれない・・・」などと、
新たな気づきを得たカエルくんは、明るい表情で、蝶やイノシシ、鷲たちとも対話を続けて確かめていきます。
哲学的でもある気づきを得たことで、世界の見え方が生き生きとしたものに変わり、
悩んでいたカエルくんは、希望をもって周囲と関わっていく生き方へと進化したように描かれていました。
我が家に来た小さなカエルくんは、翌日近くの川辺の草陰に放してあげました。
大きな変化の連続で、大変な経験をしたと思いますが、
希望をもって、新たな暮らしをスタートできていることを祈っています。
*参考:「かんがえるカエルくん」いわむら かずお著(福音館書店) *写真:Muhajir IdiによるPixabayからのフリー画像